(有)中木屋本店 〜チャンスをつかむ!〜  味噌と醤油。日本人なら毎日口にするこの二つの食材を、大正13年から長年にわたり久手町で製造・販売している㈲中木屋本店。
 味噌と醤油を同じ製造元で作っていることは、珍しくないことのように思われがちです。しかし、この両方を同時に製造するのは非常に効率が悪く、現在では、多くの製造元が敬遠しているのが実状です。その中で中木屋本店は、昔からの固定客を大切にしたいという思いから、今でもその二つの商品を作り続けています。近年、味噌・醤油だけでなく、中木屋本店の新たな商品を、所々で目にするようになってきました。新商品の一つ、『梅みそだれ』は、今年の3月から大森地区限定で販売を開始し、卸した商品は即売という状況が続いています。

 これらの新商品開発を手掛けているのが、4代目の青山幸生(ゆきお)さん(37歳)。青山さんは、以前は東京の会社で営業をされていましたが、31歳のときにUターンしました。現在の家業を継ぐようになってから7年が経とうとしています。東京にいるころから、お客さんからの要望をダイレクトに商品へと繋げることのできる、ものづくりに興味を持っていたそうです。
 先代の後を継いでから7年間、ひたすら前を向いて全力で走ってきたと、青山さんは振り返ります。
 『梅みそだれ』は、青山さんのお母さんの作るものをもとに、試行錯誤を繰り返し商品化し、ようやく納得のいく商品として完成しました。
 現在、青山さんは自身の大好きなポン酢と味噌を使った新商品を考えています。こういった新しい発想は、「醤油だけ、味噌だけを作っていたならば生まれなかっただろう」と話されます。何かと何かを柔軟に結び付け、お客さんの要望を満たしたいという気持ちが、新商品の開発へと繋がっています。そして、好きだからこそ ”作ってみたい“という、青山さんの内から湧き出る情熱やこだわりが、商品を通じて消費者の皆さんにもきっと伝わるのではないでしょうか。
 石見銀山の世界遺産登録は、大田市の製造業者にとって大きなチャンスです。全国各地のお客さんに商品を見てもらうことができ、大森で売れれば販路拡大が期待できます。そんな中で青山さんは、今こそやらなければという気持ちで、時間をかけ突き詰めて新商品を作り上げていこうと、日々奮闘しています。


 「梅みそだれ」青梅を味噌につけて作っています。シンプルでさっぱり系の味です。キャベツや野菜サラダにかけてどうぞ。
「石州もろみ」国産の茄子と胡瓜が入っています。ご飯にのせてどうぞ。
「唐辛子もろみ」ちょっと珍しい唐辛子入り。モロキュウや豆腐につけてどうぞ。

(有)中木屋本店 〜チャンスをつかむ!〜
 ○梅みそだれ(630円/240g)
 ○石州もろみ(250円/200g)
 ○唐辛子もろみ(250円/200g)
 ○銀の醤(しろがねのひしお)
          (500円/360ml)

有限会社 中木屋本店
島根県大田市久手町波根西350
TEL 0854-85-8501
FAX 0854-85-7386


この記事は「どがなかな大田市です!!」Vol.13(2009年10月発行)に掲載されたものです。
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