子どもを中心とした活動をしています 地域を支える若者グループ 「朝和会Jr.」 <朝山町> 大田市内では町単位、職業単位、自治会単位などで「若いもん会」が活動しています。今回は、朝山町の若者で組織する「朝和会Jr.」(ちょうわかいじゅにあ)を紹介します。会長の杉谷達郎さん(39)をはじめ、会員の方に話を伺いました。 前列左から 別所崇則(べっしょ たかのり)さん(40) 杉谷達郎(すぎたに たつお)さん(39) 杉谷圭司(すぎたに けいじ)さん(40)後列左から 森山幸太(もりやま こうた)さん(33) さくらちゃん(3) 名前の由来 以前は、我々の親の世代(現在60歳代から70歳代)を中心とした組織「朝和会」が活動していました。青年団活動の傍ら、盆踊りの手伝いや、町の行事に参加するなどしていました。昭和60年頃には次第に活動がなくなり、それと同時に盆踊りも休止状態。その後、平成元年頃に「何か賑わいを」ということで、「納涼フェスティバル」を盆に開催し、昼間はマラソン大会、夜はカラオケなどで大変盛り上がりました。しかし、これも10年ぐらいで途絶えてしまい、当時の公民館主事から「若い人で何かやってみたら」と声がかかったのは平成14年のことでした。その時、新たな名称を付けようということになり、朝和会の子の世代が中心だったことから「朝和会Jr.」となりました。現在、メンバーは30〜40歳代を中心に20人が活動しています。 主な活動 会の理念は「朝山の子どもたちに、良き思い出作りを」としています。必然的に子どもを中心とした活動になっています。 春には子ども会と一緒にバーベキュー、夏休みには「ナイトフェスティバル」を行い、みんなでカレーを食べた後、映画を見て、肝だめしをします。親子共々いい交流の場となっています。その他には盆踊りの運営や文化祭の手伝いをしています。(今年の文化祭では、たこ焼きの販売をしました。)また、会長は朝山まちづくりセンターの運営委員で、朝山町のまちづくりについての協議に参加しています。 盆踊り会場でのゲームコーナー バルーンアートに挑戦 ナイトフェスティバルの準備 文化祭でのたこ焼き販売 活動を通じて感じること メンバーは、それぞれ仕事を持ちながら活動しているので、全員が揃うことはなかなか難しいです。しかし、メンバーそれぞれが置かれた立場で、できることを少しずつでも協力してくれるので、活動が成り立っています。同じ町に住む年齢が近い者同士で、気心も知れた間柄なので、自然と協力関係ができているのだと思います。 今後の取り組み 会員数をとにかく増やしたいです。20歳代が一人もいないので、若い方に参加して欲しいです。今は盆踊りの時に「仏教盆踊り」を踊っていますが、もうひとつの踊り「小源口説き」があります。しかし、この踊りを知っている人が少なく、このままだと絶えてしまうのではないかと危機感を持っています。この踊りを保存し、継承していく取り組みをしたいと思っています。 朝山の未来 朝山の土地柄かもしれませんが、おとなしい人が多いような気がします。みんな口には出しませんが、朝山の発展をそれぞれに願っています。今の朝山は、ご多聞にもれず少子高齢化が進み、耕作放棄地も増えています。人口が減っていくのは色々な面でマイナスなので、少しでも喰い止める活動を続けていきたいです。我々の理念である子どもを中心とした活動で、子どもが良い思い出をたくさん作り、ふるさとを大切にする気持ちを持ってくれることを願っています。 朝山に定住しませんか 朝山はスローライフを送るには絶好の場所だと思います。特に海釣りが好きな方にお勧めです。島津屋、山谷といった釣り場には、「クロ」(標準和名=メジナ)を狙う絶好のポイントがあります。のんびりとした里山で農業をしながら、釣りを楽しむ生活をするなら最高の場所です。また、人との繋がりは田舎暮らしならではです。我々と共に地域の活動をしてみませんか。メンバーの中にもUターン者がいますが、田舎暮らしを満喫し、充実した子育てをしています。ぜひ、朝山町で一緒に暮らしましょう。 この記事は「どがなかな大田市です!!」Vol.14(2010年2月発行)に掲載されたものです。記事の内容は掲載時点の情報です。