豊かな自然に囲まれ、ゆったりとした時間の流れを感じる日々。

政喜(63歳)さんは、福岡県出身で、電機会社に就職し、福岡県への赴任から始まり、広島県などでの勤務を経て、東京で定年を迎えました。
定年後は田舎に自分でログハウスを建て、農業で自給自足の生活を送る事が夢だった政喜さん。
その夢を叶えるため、平成21年秋に東京で開催された「ふるさと回帰フェアー」を訪れました。北海道などのいろいろなブースで情報収集し、島根県に定住することにほぼ決定。那須高原なども候補地でしたが、克枝さんの実家が出雲市多伎町であったことも重要なポイントに。
その後、インターネットでいろいろ調べるうちに、 "おおだ"の定住サイト『どがどが』の空き家情報を見つけ、いくつか良さそうな物件を発見。広島に住んでいるときに、仕事の関係で温泉津町を訪れたことがあったので、大田市もいいかもしれないと、早速、おおだ定住支援センターに相談し、物件を確かめに大田市へ行ってみることに。

松浦政喜さん、克枝さんご夫妻
地区の親睦旅行や新年会などにもお二人で参加。「地元の皆さんにとても温かく迎えていただき感謝している」とのこと

 

素敵な場所との出会い

温泉津町や富山町など大田市内の物件をいくつか見て回り、そんななかで出会ったのが大屋町のこの場所。
見晴らしが良く、里山の風景が広がり、三瓶山も望むことができるここを気に入り、購入することに決めたのが平成21年の暮れ頃のこと。そして平成22年の夏、ここでの暮らしを始めます。

ここでの 暮らし

購入した農地が耕作放棄地であったため、軽トラック、草刈り機、耕運機、トラクターなどを購入し、まずは草刈りから始めることに。手間のかかる作業でしたが、荒れていた農地はほぼ回復しました。
今年は、残念ながら猪や猿などの被害に合い、思うような収穫にはなりませんでしたが、キュウリやジャガイモ、サツマイモなどの栽培にチャレンジ。
手間はかかるが、土や太陽にふれながら、自分の手で、自分の生活をつくる、そんな暮らしを楽しんでいます。

現在、松浦さんは念願のログハウスの建築に取り組んでいます。コツコツと進めてきた作業もあと少し。今年の暮れには完成予定。憧れのログハウスでの生活に期待が膨らみます。

 

敷地が高台にあるため、資材の運搬は大変だったそう。基礎工事から棟上げまではプロに頼み、内部の仕上げ、電気配線は第1種電気工事士の免許をもつ政喜さんが工事。自分でできる作業は全て自分の手で

 内壁を張る木材をカットし、夫婦二人での共同作業
政喜さんが仕上げた外部の吹付塗装
陽あたりの良いベランダから眺めることのできる三瓶山
政喜さんが定年後の楽しみにしていたこともあり、ログハウスを建てることは大賛成!!
克枝さんの夢だったワインレッドカラーのシステムキッチンは、夫婦二人で取り付けました。「何でもできるご主人で幸せですね」と克枝さんに問うと、「家事全般もしてくれると満点ですがね」と幸せそうに笑顔で答えてくれました。

 

【お問い合わせ】おおだ定住支援センター(大田市まちづくり推進課内) 
電話:0854-82-1600(内線211)

 


この記事は「どがなかな大田市です!!」Vol.19(2011年10月発行)に掲載されたものです。記事の内容は掲載時点の情報です。