「マジで〜す。馬路」

 仁摩町馬路地区は鳴り砂琴ヶ浜で有名ですが高齢化率は、大田市でもトップをばく進中です。

 なにしろ人口627人の内75歳以上が257人で、50歳以上となると427人。10年後の人口激減は避けられません。

 これといった地場産業もなく、また左官・大工の出稼ぎで繁栄してきたところで、今は、観光資源が唯一の頼みの綱となっています。

 そんな中、3年前にまちづくりセンターができ、これからの馬路を考え、高齢者と共に様々な活動を模索しながら展開しています。

 今回、その一部をご紹介するとともに、馬路地区の行事・イベントのご案内をします。 


見銀山世界遺産センター サテライト 「鞆館」


有償ボランティア活動 馬路おたすけ隊


クリーン銀山in鞆ヶ浦


高齢者の買い物・散歩に、ベンチを町内に配置…。

 


馬路自主防災・
    隣人愛の手活動

 


住民による手作り馬路っ子「卒業式」


大田市民の手による(音楽創作劇)「琴の鳴る浜」琴姫伝説

地域を生かした情報発信と受け入れによる醸成事業

 少子高齢化と共に、人口が減っていく中、地域の世帯数も減っていきます。そのため、今後は地域だけでは解決できないことも想定されます。

 地域活性化も地区外からの協力なしにはできなくなります。そんな時のため、地区外との交流や情報交換ができるよう受け入れる意識や体制が今の内から地元になければなりません。馬路は、職人の町なので少し苦手かもしれません。

 そんな気質を少しでも変え、受け入れる意識を醸成できるよう、一つのきっかけとして企画したのが二つの構想です。

◆ボランティアガイド構想
 「鳴り砂琴ヶ浜」・世界遺産石見銀山「銀の積み出し港、鞆(とも)ヶ浦」・石州左官「鏝(こて)絵(え)」を巡る「馬路ウォーキング観光コース」を案内します。
 高齢者による案内ですので専門家のガイドとはいきませんが、地元のよもやま話に花が咲き、来訪者にも喜んでいただける交流の場になればと考えています。
 地元の多くの高齢者に参加を呼びかけ、体感してもらえれば、受け入れ意識も今以上に…と考えています。ガイドの立ち上げは、25年度予定です。

◆アンテナショップ構想
 馬路の特産品の開発と菜園事業の二つをすすめています。
 琴姫伝説から「塩」・「ストラップ」・「微小貝の幸袋」の琴姫グッズ。「ボベ飯」・「もろみ」等の事業者にも協力いただき、海産物・野菜・特産品を模索中です。
 また、23年度は、アンテナショップを琴ヶ浜・温泉津やきもの祭り・地元文化祭・銀山公園に出店し、馬路をアピールしてきました。
 今後も継続し、拠点づくりも計画中です。高齢者の参加者にも喜ばれており、活性化に向け今、参加者拡大に力を入れています。


ボランティアガイド

琴ヶ浜清掃

アンテナショップ

馬路菜園

馬路は伝統行事を今も守っています

馬路の4つの宝

銀の積み出し港『鞆ヶ浦』

石州左官『鏝絵(こてえ)』

鳴り砂『琴ヶ浜』

石見の三聖人 囲碁の名人 本因坊『道策』

 

馬路3大行事

琴ヶ浜町民運動会

乙見神社秋祭り

琴ヶ浜盆踊り


この記事は「どがなかな大田市です!!」Vol.21(2012年6月発行)に掲載されたものです。記事の内容は掲載時点の情報です。