松下さん 

△松下怜司さん(cafeごはんReadにて)

 

松下怜司(まつしたりょうじ)さん(35歳)は5年前に東京からUターンしました。

東京では音楽関係の仕事をしていた松下さん。大田市へ戻ってきたものの「大田市には楽しいことがなにもない」と感じ、「音楽で大田に楽しみを」と考え、ミュージックバーReadをオープンします。

「若者が遊ぶ場所がない。音楽と料理を通じて気軽に集まれる場所を作りたかった」と松下さんは話します。

お店には音楽とお酒を楽しむだけでなく、10代から20代にかけて修行した松下さんの料理を目当てに来る人も。

たくさんの人が訪れる中で、もっと幅広い年齢層が集まれる場所にしたいという気持ちが芽生えます。

 

オープンから3年が経ち、ミュージックバーReadはcafeごはんReadに移転新規オープンしました。

「夜だけの営業よりも昼の営業をしたほうが様々な人に来てもらえる。10代から学んでいる料理には、おいしいと言ってもらえる自信があり、料理を中心にしたお店にしたかった」と松下さんは話します。  

10種類以上のスパイスで3日以上煮込んで作る「Readカレー」、オリジナルのタレに2日間漬け込んだ「特製鶏の唐揚げ」など人気のメニューを目当てに大人から子どもまでたくさんの人が足を運びます。  

「もっと気軽に入れるお店にしたい」とメイプルシロップを練りこんだコーンを使ったソフトクリームも店内で味わえるようにしました。

 

料理1料理2 

 

 

様々な人が来店する中で、人と人との繋がりが自然とできていきます。

そんな中で活動を開始した「SHIGOMBO(しごんぼ)」。

SHIGOMBOでは高校生から30代までの12人が活動中。 

「大人が本気で遊ぶ」をモットーに企画者、参加者ともに楽しみながらイベントを行っています。

様々な仕事や経歴を持つメンバーが集まっており、イベントを企画するときも様々な意見が出ます。

対等な立場での横のつながりを大切にしたいと考えるSHIGOMBOでは、固定のリーダーはおらず、意見を出した人がその企画のリーダーになります。

お寺でやきいもを焼いてみんなで食べたり、クリスマスにコスプレをして集まったりしたイベントではたくさんの人が参加しました。

今後も楽しいイベントを企画していく予定です。

 

コスプレマス 

△クリスマスイベント「メリーコスプレマス」にて

 

松下さんは3人の子どもの父親でもあります。

保育園の運動会に参加したときに園児たちが「しまねっこのうた」のダンスを踊っていました。

「大田市にはマスコットキャラクターのらとちゃんがいるのに・・・」と思った松下さんは東京に住むシンガーソングライターの知人とともに「らとちゃんソング」を作りました。

また歌にあわせたダンスは地元の同級生にふりつをけてもらったものです。

松下さんは保育園へCDとDVDを無料で配布。運動会などで園児たちが元気に踊りました。

「20代の人と話をしていても、幼かった頃の大田の記憶があまりない。歌とダンスを通じて、大人になったときに、少しでも大田で楽しかった記憶を残したい」と松下さんは話します。

 

らとちゃんソング 

△「らとちゃんソング」はcafeごはんReadのほか、ブックセンタージャストプラスゲオ大田店でお求めいただけます。(CD+DVD:1,200円)

 

《店舗情報》

cafeごはんRead(リード)

住所:大田市大田町大田ハ125-2武部ビル1階 (グッディー大田店の斜め向かい)

電話:0854-83-7765

営業時間:11時~20時(金・土のみ11時~24時)

定休日:月曜日、第4日曜日

 

外観内観

△青い看板が印象的なお店

 

 

(この記事は「どがなかな大田市です!!」第35号(2017.2)に掲載したものです。記事の内容は掲載時点の情報です。)