▲殿山さん夫妻(左:正記さん、右:裕子さん) ~夫婦の時間を大切にしたい~ 殿山正記さんは、3年前まで神奈川県で、油槽所の副所長として、働いていました。 拘束時間が長く、夜勤もある仕事に、なかなか夫婦の時間が取れず、いつか夫婦2人で一緒の仕事をしたいと考えるようになりました。 そんなときに立ち寄った島根県のアンテナショップ兼情報コーナー「にほんばし島根館(東京)」で「ご縁の国しまね就農相談バスツアー」の話を聞き、早速申し込みをすることにしました。 ~就農相談バスツアー~ 就農相談バスツアーをきっかけに、全国的にも珍しいアムスメロンの「トロ箱栽培」に興味をもちました。 何よりも地元農家や受入先農家の方々の人柄の良さに心惹かれていきます。 「サポートはあっても実際に育てて出荷してくのは自分たち。このときはまだ自分たちに農業ができるか不安はありました」と話す正記さんは、この3ヵ月後に再度、大田市を訪れます。 訪れた時期が11月ということもあり、レタスの定植や柿の収穫を体験しました。 この体験を通じて、不安だった気持ちから、「農業をやってみたい」という気持ちが強くなり、移住を決断しました。 現在、殿山さん夫妻は春と秋のアムスメロン、冬にはレタスをつくっています。 ▲メロンの手入れをする殿山さん ~メロンづくりに悪戦苦闘~ 今年が3年目になる殿山さんのアムスメロンづくり。 最初の年は、うまくつくることができ、つくることの楽しさを実感しました。 昨年は大きな玉をつくろうと水をあげすぎてしまい、納得のいかない結果となりました。 今年の目標は水の量をうまく調整して、個数を多くつくることと正記さんは話します。 一緒の仕事を出来る喜びを感じながら、夫婦2人のアムスメロンづくりはこれからも続きます。 ~大田に住んでみて~ 殿山さん夫妻に大田に住んでみた感想を聞いてみました。 都会の生活と比べてよかった点は、念願だった家庭菜園ができること、猫が飼えたこととうれしそうに話していました。 驚いた点は、除雪車をはじめて見たこと、草刈機が1人1台必要なこと、道路の除草がしっかりされていること。 不満なことは、トイレが水洗化になっていないこと、買い物が不便なこと。買い物が不便なことについては、通販をうまく利用しながら、暮らしているそうです。 大田に移住してよかったかの問いに、笑顔で「よかった」と答える殿山さん夫妻の幸せそうな顔が忘れられません。 (この記事は「どがなかな大田市です!!」第36号(2017.6)に掲載したものです。記事の内容は掲載時点の情報です。)