海の見えるところに住みたい

大内さん(34)は、13年前から福光海岸へ通いはじめ、この福光が大好きになり、40歳までには海に近い福光へ住もうと考えていました。

転機は思わぬ形でやってきました。広島市で7年間経営していたサーフショップが立ち退きになったのです。これをきっかけに計画を実行に移すことに。
一方、藤川さん(29)は広島県東広島市の出身で田舎育ち。大内さんの移住計画に何も言わず付いて来てくれたそうです。
かつての店名を引継いだサーフショップ「サプライズ」は、昨年7月28日、JR石見福光駅前通りにオープンしました。
主にボードの修理のほか、サーフィン関連商品を販売しています。お客の大半は広島の仲間ですが、最近では地元客も訪れるようになり、仕事は順調に進んでいるそうです。
「島根タイム」。広島の仲間たちが「時間がゆっくり流れている」という意味で使う言葉です。ここに訪れた仲間のほとんどが、普段より時間の流れが遅いような錯覚に陥るとか。「自然と早寝、早起きができるんです」と話す2人は福光へ来て、ますます健康になったそうです。
「福光は、思っていたより住みやすく、何の不便も感じませんよ。ずっと、ここで暮らしたい」と和やかに語る2人は今年3月に結婚の予定です。

大内昭宏 (おおうちあきひろ)
   &藤川奈津紀 (ふじかわなつき)
 昨年5月、広島市から温泉津町福光へIターン


この記事は「どがなかな大田市です!!」Vol.5(2007年2月発行)に掲載されたものです。
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