「西の高野山」ともいわれる 高野寺は、温泉津町井田の小高い山の中にあります。境内にはツツジが3000本近く植えられていて、例年4月下旬から白、紫、赤やピンクなどさまざまな色のツツジが咲き始めます。毎年5月5日に「つつじ祭り」が行われます。

 

JR温泉津駅から車で 15分。

高野寺(たかのじ)のつつじ【温泉津町井田】

県指定文化財
の銅鐘 

★高野寺の梵鐘(つりがね)伝説★

井尻の高野寺は、真言宗の古いお寺です。このお寺は今から 1150年前、弘法大師がお建て になりました。ここにつくり方や紋様などからみて、朝鮮から伝わって来たのではないかと思われる 大きな梵鐘があります。  

今から 400年ぐらい前(戦国時代)、この地方は尼子と毛利がはげしい戦いをくりかえしていまし たが、ある夜のこと、このお寺へ一人の男が大きな荷物を背負って登ってきました。お坊さんが出て みると、晴れた夜なのにその男は全身、水にぬれているのです。  

「私は、谷住郷(たにじゅうごう)の七日渕にすむエンコウです。仏さまのお使いで、この梵鐘を持って参りました。 何もいりません。水を下さい。」と言いました。  

お坊さんが水を持ってくると、どうでしょう、その男は、頭から水をかぶって、「これで元気が出ました。梵鐘は、門のところにおきましたよ。」と言うと、姿をけしてしまいました。  

つぎの日、梵鐘は6人の力の強い男で、やっと持ちあげることができました。

 

※谷住郷…現在の江津市桜江町  ※エンコウ…河童

引用

 

 昭和45年 温泉津町教育委員会発行「温泉津町の伝説」


この記事は「どがなかな大田市です!!」Vol.9(2008年6月発行)に掲載されたものです。
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