笹川の左岸にある鬼岩は、 2000万年前ごろの凝灰岩で縦15?、横5?、高さ15?。岩の側面に風食作用により形成された凹みがいくつも並んでいることが特徴。

鬼岩は、希にみる大きな奇岩であり、地質学的にも風化及び浸食現象を示す貴重なものであることなどが評価され、今年の5月、県の天然記念物に指定されました。

すそには、地元のボランティアにより整備された「鬼岩公園」があり、四季折々の花が訪れる者を迎えてくれます。  

地元産御崎石のベンチに腰かけて、谷を吹き渡る風に身を委ねていると、鳥のさえずりや葉の揺れる音が心地よく感じられます。

★ 鬼岩伝説 鬼の一夜城 ★

 近くの山に住む鬼が「城を造らせてくれ」と村人に話を持ちかけたが、断られてしまった。  

 困った鬼は観音様に相談したところ、「夜明けまでに城を造れば許す」といわれ、その気になって山の奥から大きな石を運び出した。  

観音様は、「本当に城を造られてしまっては村人が困ってしまう」と思い、夜中に「こけこっこー」と鶏の鳴き声をまねして、夜が明けたように思わせた。        

 鳴き声を聞いた鬼は、「あっ、間に合わなかったか」と、途中で石を投げ出し、一目散に逃げていった。鬼が力をふりしぼって運んだと見え、固い岩に 5本の指の跡がはっきりとついていた。

 以来、村人たちはこの村を「鬼村」、岩を「鬼岩」と呼び、5つの穴に観音様やお地蔵様を祀ったといわれている。  

 

                   (おにむらだより 第2号より 抜粋)

 


この記事は「どがなかな大田市です!!」Vol.6(2007年6月発行)に掲載されたものです。
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